独立行政法人医薬基盤研究所(NIBIO)などのプロジェクトチームは、人間の成人は平均して1日に総水分量の約10%を代謝によって体外に排出していることを突き止めたと発表しました。
代謝量は運動能力や年齢、生活環境などによって個人差が大きいが、同チームはそれを推定する計算式も開発した。
この研究成果は、米科学誌「サイエンス」に掲載された。
研究チームは、通常より重い水素と酸素を含む水を飲んでもらい、飲んだ人の尿を分析することで、水の代謝率を測定できることに着目。
過去の調査からビッグデータを集め、23カ国、8日〜96歳の男女計5604人の結果を調べた。
分析の結果、成人男性が平均で体内に保持している約40リットルの水分のうち、20〜35歳では1日平均4.2リットルが失われていることが判明しました。
また、高齢者や体重の軽い人は代謝量が少なく、発展途上国や高地に住む人は代謝量が多いため、これらの条件を加味して計算式を完成させました。
この計算式は一般の人にも適用できますが、代謝率が極端に高い人、低い人がいるので、さらなる研究が必要です。
同研究所の山田洋輔・運動指針研究室長は「水分不足が蓄積すると、認知症や脳障害につながる可能性がある。心臓や腎臓への負担との関係も調べたい」と話している。
少し話がそれたが、猫は腎臓の障害で死亡する率が高い。
猫はもともと、当時サバンナだった中東が発祥の地と考えられています。
サバンナなので「喉が渇いた」と感じるようにプログラムされているため、飼い猫はあまり水を飲みません。
子猫のときに無理やり水を飲ませると、成猫になってから勝手に水を飲むようになり、寿命が数年延びます(学術論文はないと思いますが、ブリーダーや猫の飼い主さんなら教えてくれるはずです)。
ですから、人間の寿命と心臓の機能、肝臓の機能には関係がある可能性が高いと思っています。