筆者はネコを飼っている。
自宅から外には出さないいわゆる「家猫」だ。
家猫と聞くと、なかには「かわいそうだ」と思う方がいるかもしれない。
実は筆者もそのクチだった。
「安全性さえ確保できるなら外の世界を見せてあげたい。事実、散歩するネコがいるというではないか」
こういう具合だ。
しかし長い間ネコを飼って、「外に出す方がよっぽどかわいそう」という事を知った。
まずネコは「縄張りの生き物」である。
行ける範囲が広がるということは「見回りたい範囲が広くなる」ということ。
いちど外を知れば、必ずまた行きたくなる。
それは飼い主の都合に関係なく。
「この前は行けたのに」が理解できないのだ。
知らない方が幸せであり、余計な情報を与えるのはいらぬ我慢を強いるだけだった。
帰ってこれなくなる可能性も大いにあり、これからも筆者は存分に屋内を楽しんでもらう方向で考えている。